ただいまあなたに恋愛中

私はあっちゃん0ズレ最多ポジなんじゃねぇか席に座っていたのだけれど、ここはもう本当に半端なく視線もらい放題のラインだった。私は自分が気持ち悪いことを十二分に理解しているので、なるべく優しい顔で微笑みながら前を見つめる。体を揺らしてリズムを取りながら、私の唇の端に私の考えうる最高の微笑を湛えた。あっちゃんが微笑むときのあの口角をずっと意識していたのだが、かなり気持ち悪かったに違いない。それでもあっちゃんはまっすぐ前を見て、視界の端に少しだけでも私を捉えていてくれたのだと思う。特に「Only today」から「7時12分の初恋」にかけてのあっちゃんには恋をするしかない。「7時12分の初恋」で扉の置くからぴょんと飛び出してきたあっちゃんは、悪戯がすぎてよく分かんないまんまこの世に飛び出してきてしまった天使のようで、その白い衣装は彼女の無垢さをあらわし、少し不安げにちょこんとした姿でちょこちょこ歩くのも、そのなにもかもがチャーミングだった。自分の中にある柔らかくてほわほわした恋心を大切に両手で包み込むように、あっちゃんが初めての淡い恋を歌う。その歌声、その表情。青白いライトはまるであっちゃん自身から放たれているように優しい煌きをステージに満たし、それを映すあっちゃんの黒目がキラキラと輝く。あっちゃん、きれい。あっちゃん、かわいいよ。あっちゃんが本当に抱く恋心って一体どんななんだろう。今でさえこんななのに、そのときのあっちゃんは一体どんなにか可愛いんだろう。嗚呼あっちゃん。ただいまあなたに恋愛中。

ダルイカンジはたかみなを見ろ

打って変わって「ダルイカンジ」ではまた大人っぽくなったあっちゃんが登場。前髪を揃えたあの髪型で、踊るたびに大きく胸元が乱れる制服を着こなし、気だるげな挑発。あっちゃんは肩がきちんとあるのでスーツやブレザーといった服がよく似合うのだが、とくに後姿のそのシルエットがとても美しい。みぃちゃんか誰かが、あっちゃんの横顔に見惚れると言っていたような気がするが、それは本当にそうだと思う。正面からのぞむときは微笑む彼女なのに、横顔になった途端その姿を薄いベールに覆い隠してしまう感じがする。誰にも近付けない彼女だけの何かが、彼女を輝かせているのだと思う。「ダルイカンジ」は本質的な満たされなさからくる、ほんの少しの投げやり感とそれを持て余しながらも息をするのも面倒だと思ってしまう女の子の曲なのだが、これはもう本当にあっちゃんにぴったりの曲だと思う。大島麻衣さんこと、まいまいの気だるげなセクシーさも、中西里菜さんこと、りなてぃんの天然エロも素晴らしかったし、研究生・中西優香さんの表現力にも舌を巻いた(彼女に関しては後述します)が、これはやはり、あっちゃんのための曲であろう、とあっちゃんに恋したものとして言っておく。駒谷仁美さんこと、ひぃちゃん、Yes!オーィエス大江朝美さん、にゃんにゃんこと小嶋陽菜さんといった、まじで生きてることダルそうっていうか、むしろこっちをダルイカンジにさせてくれるよね、という強烈キャラクターの持ち主もいるのだが、そこはやっぱり、鞭打ちになってしまうんじゃないかと思ってしまうほどに激しく顔の向きを変えながら右に左にステップを踏んでいた、高橋みなみちゃんこと、たかみなの激しさで帳消しだよね。たかみな、今回も爆笑させてもらいました。あなた、最高。爆笑をどうもありがとう。

突然、梅ちゃんの話

そして曲はまだまだ続くのだが、レポート的なこれはもうさっさと終わる。言ってしまえば、あっちゃん超まじかわいかった、とそういうことだ。私の気持ちの悪い微笑と、気持ちの悪い体でリズムを取る様に、あっちゃんが引いてないといいと思った。限りなく0に近い確率で、あっちゃん、私のこと気にしてくれたんじゃないかなと言ってみる。これは梅田彩佳ちゃんが以前ラジオで、自分の好きなアーティストのライヴを見に行ったときのエピソードとして話していたことを拠り所としている。「(好きなアーティストと)絶対に目があった」「楽屋で絶対わたしのこと(をアーティストが)話してる」「あの子頑張ってたなあ、見習わなくちゃ(とアーティストが思ってくれる)」といった、完全に一般人の、ていうか私たち側の意見を言っていたのですけれど、だから梅ちゃん、私、梅ちゃんが大好きだよ!とそれはまぁいいとして、つまり、そのくらいは思ったっていいよねってこと!よくわかんね!