メ〜テレTVとAKB48

完全なる赤の他人のそれよりもはるかに余所余所しい私と連れはセンターからみて左の席に腰をおろした。そのときの私にはわからなかったのだが、そこは、あっちゃん0ズレ最多ポジションなんじゃねぇか席であり、ともちん、みぃちゃん、後列にいるときの花ちゃんともかなり0ズレポジという今日という日に相応しい席だった。
というのも、開場待ちで人が群れを成すシアター扉前のスタッフが、大声を張り上げてメーテレという番組の撮影が入ることを告げた。カメラが入っているせいで少し開場が押しているように思った。峯岸みなみちゃんこと、みぃちゃんが急遽参加になったのはこの事があったせいなのかと思わなくもない。さすがは尾木プロ。適当にそんなことを知ったかぶって、じゃあ川崎希ちゃんこと、ノゾフィス(こじはる命名らしい)が可哀想だねと未だテンション激低の連れとコソコソ話す。やがて、開場。着席して大人しくしているとキンコンカンコン鐘の音。あぁもうすぐ始まるのだ。おなかがきゅ〜っとなる。私はどっちかっていうと小だから、だから、ゆうちゃんもきっとそうなんだよ!
ナレーションは、佐藤亜美菜。ラジオでの声は当てることができるのだけれど、このナレーションの声を当てることがどうしてもできない。6/1のK4th昼公演を見に行ったときは、佐江だと思っていたら、香菜だったというなんともおかしなことになってしまったのだが、でもね、ゆうちゃんだったら、絶対に絶対にわかるんだからね!それはいいとして、今日はメ〜テレというTVのカメラが入るということで、開演もいつもより少し遅かった。SKE48が方々で話題になっているが、その関連のようで(メ〜テレは愛知のローカル番組なんだそうだ)、私は連れと「これはもしかして『会いたかった』やるんじゃない?!」と興奮気味にその事態がもたらす今日のライヴについて話していた。テレビ的にはやはり紅白で歌われた『会いたかった』を使いたいであろうし、なにより私たちが、私が、『会いたかった』が聞きたかったのだ。テレビとか関係ないんだよ。指さしもらえたら死んでもいい!その気持ちを確認して私は腕を組みながらOvertureがかかるのを待った。

Opening Overture

チーム制に戻るとメンバーもそうだけれど、ヲタもその色に染まる気がする。
なんというか、俺たちが応援するんだ、という気持ちが強まったり引き締まったりするように思う。ひまわり組から見た身としては、少しバラつきのある応援や声援に、こんなもんかなと感じていたのだが、どっこいTeamBを見たとき、その熱さにびっくりした。それはやっぱりチームであることの強みだと感じた。先日のTeamKもそして今日のTeamAも周囲の高まりをダイレクトに感じる。Overtureをかき消すくらいの大きな掛け声。それに包まれ、ゆっくりと緞帳が開く。闇にすこしだけ浮かぶ重なりあう影。いよいよ、始まる。一夜限りの私の恋愛が。

最近あっちゃん(前田敦子さん)はイメチェンをしているらしく、前髪を揃えていることが多い。そうすることでミステリアスさや年齢以上の艶っぽさなんかが際立つと思うのだが、だからこそ私はそれに少しだけ抵抗がある。これ以上、私の知らないあっちゃんでいてほしくない。これ以上、私の手に負えないあっちゃんになってほしくない。最初から手にもかかっちゃいませんでしょうが、あっちゃんはちょっと目を離したら遠い世界の一番星になってしまいそうな、そんな魅力に溢れた人なので私は不安でしょうがない。そんなに急いで大人にならないで。そんな頑張らなくたって、あっちゃんはいつだって美しいよ。可愛さよりも美しさが、天真爛漫さよりも儚さや艶やかさが最近の彼女の魅力になってきていて、それに魅了されながらも私は戸惑うばかりだ。何度も繰り返すけれど、あっちゃん、そんな急がないでお嫁サンバ。恋はいつでもミステリー。あああ、あああ、それが恋だよ。今日のあっちゃんは最初はいつものあっちゃんの通り、前髪を分けて横に流した髪型だった。ただ緩くウェーブを作った髪形が彼女を大人っぽく見せ、私はウォーズマンだったころの彼女をDVDなどを通してしか知らないのに、もう完全に大人になっていってるのだなと少しばかり寂しくなった。