フリーダム篠田麻里子さま

麻里子さま 嗚呼 麻里子さま 麻里子さま
これですべてが伝わってしまう。それが麻里子さま。麻里子さまに魅了されたものは麻里子さまとうわ言を繰り返し、その肢体を想像するだけで涎を垂れ流し続け、その御御足を目の当たりにしただけで1・2・3・4・A・B・C・D 目を閉じてご覧 Sunday Monday Tuesday願いが叶うよ!まじで?!あんなこともこんなことも?!!ってことで脳内パラダイスに突入できる、そんな危険なドラッグ。ドラッグ=マリコの名は今ここに欲しいままに。
麻里子さまは久しぶりの公演だったらしく(知ってたからあえて狙った)、それはもう楽しそうにしておられて、見ているこちらもニコニコした。私はまだ麻里子さまを唯一神と崇めるほどには到っていないので、私は大方ニコニコ程度ですんだ。けれど、神の微笑みは歴史を変えるし、神の微笑をめぐって人々は争いを繰り返してきたように、麻里子さまの微笑を自分だけのものにしたい人々はいつ果てるともない荒々しい戦いにその身を投じていくしかないのだろうなと思った。そして争い疲れた戦士や人々は天を仰ぎ、そこに変わらない神を見る。そうして人々は地に平伏す。その顔に微笑みを浮かべて。だが神はいちいち人の苦しみに同情したりはしない。神はいちいち、たかみなのスベった話につっこむような優しさを持ち合わせていない。全知全能の神はわが道を行き、『帰郷』でまじふざけんなレベルで美しく、少し幼いオーバーオールを着こなし、本当まじ殺す気だろレベルで髪の結わえ方を曲ごとに巧みに変えて魅了してきやがって、本当まじ美しすぎて、この私でさえも口の中でマリコサマと私の神を推し変するところだった。麻里子さまのご神託が聞けるMCをとても楽しみにしていたのだけれど、低いところから的確についてくるそのつっこみは、みぃちゃんのそれと比べて洒落になる部分が少なすぎる。ゆかりんがマジ泣いてしまわないかとハラハラさせられたのだが、それももしかして麻里子さまの、ゆかりんの泣きそうな顔を引き出すことでゆかりんの魅力をよりよく知ってもらおう、という蜘蛛の糸をたらした神様(厳密に言うとちょっと違うんだけどこの際どうでもいい)のような優しさなのかなと思ったけれど、たぶん麻里子さまが見たかったのは、それに群がる鬼や他の死人がゆかりんの足を引っ張る阿鼻叫喚図、そしてまじで泣き出してしまうだろうゆかりんの顔だったのかと思えなくもないが、そういってしまっては私がどうなるのかわからないのでやめておく。麻里子さまといえば無茶ぶりとテキトーでおなじみだが、今回の公演のどこかのMCで(詳しくはメモリストさんとことか見ればいいと思います)、平嶋なっちゃんが変顔できるんだよねと誰かに無茶ぶりをされて、「じゃあみんなでしましょう」と即時に返し(ここらへんマジすごいと思った。だから本当にBを引っ張ってってくれてると思いますありがとう)、それに「えーイヤだ」と即時に返した麻里子さま(花ちゃんだったかもしれませんが当社比イメージだからいいの)がさすがです!「えー!」と周りがとりあえずリアクションを返していると、麻里子さまが花ちゃんを指差し、「だってみんなで変顔しようって言っても絶対やらないでしょ」と超上から目線でさも当然かのように言い放ち、花ちゃんがそれに笑いながら、うんうんと同調(これもこれで違う神を感じた)したのに気をよくして、「はいポーズ(こんな古めかしいこと言ってたか分からないがこういう意味合いの言葉)っで笑顔にするもん」と満面の笑みで仰られていた。えぇ、麻里子さまに変顔は似合いませんとも。だけどみぃちゃんがじゃあみんなでやろうかって無理矢理まとめようとしているのに、まるで話を聞いちゃいませんよとばかりに笑って流し、絶対にやろうとしなかった姿勢に本当に神をみた。かつて吉澤のひとみさんが亀井ツアーズで進行上乗ってしかるべきだった絶叫マシーンを拒否したことを思い出したが、よっちぃは「拒否」だったけれど、麻里子さまに到ってはそんなナンセンスなこと私にさせるわけないわよね、というような圧倒的強者しか持ち得ない無言の圧力とオーラをその身に漲らせていた。麻里子様はまじで神。麻里子様はフリーダム。麻里子さまを縛るものはなにもない。この世のなにをも彼女はその魅力で思うさま操るだろう。だからこう呟かずにはいられない。


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