研修生・中西優香

私がずっと推している子にこの『中西優香』さんがいるのだけれど、やっぱり彼女は輝いていた。研修生はなんでも70人以上いるそうで、その中で選ばれてステージに立つということがどういうことなのか、というのをその姿を持って教えてくれていた。彼女のモチベーションの高さと全力力は、たかみなと並べてもなんら遜色なく、Mr.kissmanで隣り合って踊るフレーズがあったと思うのだが、そこでの両者はまさにいつかここに書いた、『湾岸スキーヤー』状態。意識してるのかしてないのかはわからないけれど、刺激は絶対に受けあってて欲しいなと強烈に思う。そのくらい中西さんのパフォーマンスには光るものがある。たかみなと同じくらい、あるいはそれ以上に全力で、たかみなよりもダンスにうまさがある中西さん。スタイルのよさ、手足の長さ、ステージに立つものにとって願ってやまないものを彼女は既に持っていて、それでも中西さんはそれだけに満足しない。Mr.Kissmanで体を反らしながら(即抱きよりちょいゆるめに反らすくらい)、腕をZ型かΣ型か詳しくはわからないけれど動かすフリがあるのだけれど、そのときの彼女は誰よりも体を反らせ、一番だろうが二番だろうが落ちサビだろうが、だれることなくその美しいシルエットを見せてくれた。その指先の美しさ、返す手首の強さと柔らかさに私はハッと息を呑む。中西さんを初めて見たのはTeamBの公演のときだったのだけれど、そのときの彼女のショートカットヘアと肩の骨が浮き出るくらいのスレンダーなボディとナイフのような鋭い緊張感をもったパフォーマンスに目を奪われ、私は気が付けば、中西!中西!と大声で連呼していた。聞けば中西さんは21歳で単身名古屋から出てきた、いわゆる崖っぷちアイドル研修生であり、その崖っぷちを自らのバネにし光り輝こうと常に己を磨いているのだった。それにクラクラくる。観客たちが他のメンバーの名前、他の研修生の名前を叫ぶ中、私はずっと心で呼んでいたよ、中西。あなたが間違いなく今日のナンバーワン!