応援と手紙と心配と仲谷明香

突発的なイベントが多発するAKB界隈。昨日行われた追加分の劇場握手会もヲタにとっては寝耳に水で、私がそれを知ったのが前日の21時とかそのくらいで、それから次の日のために有給を申請することは私には不可能だった。つまり、私は3/11に行われた劇場握手会の参加を諦めたのだった。私の有給はちょうど3/11から発生しており、初めての給料は親にうなぎを、そして初めての有給はアイドルとの握手会のために使う、というのはヲタとして正しい在り方で有ると私は思うが、会社に掛かりまくってくるちょい半ギレの「請求書の件で」という電話をほっぽり出すことは私にはできなかったのだ。
仲谷は握手会での人気が激弱。実しやかに囁かれている事柄だが、自分の目で見なければ、もしくは信頼の置ける人からの言葉でなければ信じられない、そう思っていた。3/8(日)に私は仲谷と握手をした。たしかに一人一人の時間が驚くほど長く、そして握手列自体もそんなに長くはなかった。けれども。私はそれでもまだ「言われてるほどではないのではないか」と思っていた。だがしかし。現実ってやつなのか、それは甘辛くはなく、バカだろと爆笑してしまうしかないようなバカでかいリボンをつけた小悪魔みたいな可愛いもんでもない。悪魔のように残酷な現実が仲谷に降りかかっていた。それを私はB公演の前に出会ったヲタモダチの言葉から知ることになる。「可哀想だった」「目が合わせられなくてこっちが俯いていた」。どうして行ってあげなかったのだと後悔で胸が張り裂けそうになる。ああ仲谷。自己満足かもしれない、それでも、私はどうしても良い順で下手に入りたかった。仲谷をなるべく近くでたくさん見たかった。その願いが通じたのかどうのか、私は7順くらいで入場し、下手3列に座ることができた。下手は仲谷推薦のポジションだ。仲谷。握手会が始まる前のモバメで眠たいを連呼していた仲谷。握手会で悪魔に胸を突付かれただろう仲谷。あんなに仲谷ばかり見た公演はもしかしたら初めてだったかもしれない。そのくらい私は仲谷に夢中だった。「そばかすのキス」でセンターで踊る仲谷を身を乗り出して半分柱に邪魔されながらも見たし、10年桜では主なポジが上手であることにがっかりしながら、できるだけその姿を追いかけた。仲谷。昨日は本当にいつにも増して、あなたは輝いていた。それはきっと今日やってきたモバメの言葉をそのまま実践していたからなんだと思う。仲谷。大好きです。

仲谷からモバメが届いたのは本日の12時過ぎ。いわゆるダム決壊第一弾に乗って届けられたそのモバメ。チームBフォルダに未読のアイコン。「仲谷!」と願いを小さく呟きながら開けば、「仲谷明香さん(私は登録名をすべてフルネーム+さん付けにしてます)」の文字。ぃよっしゃ!私はガッツポーズを作った。昨夜。問題の握手会があった夜、私は仲谷からのモバメを待っていた。握手会のことについてどう触れてくるのか、興味があったのだ。意地悪な気持ちというのは微塵もなかったのだけれど、目の当たりにした現実をどう受け止めるのか。またはそのこと自体に触れてくるのか否か。そこに単純に興味があった。結果として昨夜はモバメがなく、眠いと言っていたし久しぶりの公演で握手会で疲れていたのだろうから寝ちゃったんだろうなと思っていた。だからこそ、朝一発目で仲谷が送ってきそうな気がしていて、それは理不尽な期待だったのだけれど、見事に仲谷はそれに応えてくれた。

仲谷のモバメを読みながら自然と涙が出た。仲谷は本当に強くて優しい子だと思った。本当に本心を書いてくれていて、それが何だかとても嬉しかった。私は仲谷のことを前から好きだったけど、握手列に並んだのは初めてだし、一度しかしてないし、ここまでのレベルで好きになったのは本当につい最近なようが気がするけれど、そんな私にまでこんなことを教えてくれてて、モバメを登録してるだけなんだけど、でも、ヲタでいることを赦してくれてる気がして、本当に言いようがなくて、気が付いたら涙が溢れていた。手紙を書こうと思った。私の手紙はデス・レターと呼ばれているとはネタ半分で言っているのだけれど、だから自粛していたのだけれど、もう、本当に、我慢できない。仲谷がとても素敵なことを教えてあげたい。「仲谷の話をしてるとき幸せそうだよな」と言われたし、私はそれがとても嬉しかったことを自己満足でも仲谷に伝えたい。たくさんの言葉を仲谷に伝えたい。その中から仲谷がこれはと思って拾ってくれるものがもしかしたらあるかもしれない。それでまた仲谷が新しい気持ちになれるかもしれない。もしそうなったら、私はとても嬉しい。仲谷が好きです。仲谷のモバメを読んでため息を漏らす私を見て、営業さんたちが私についに恋の悩みが訪れたと思ったそうで、色々訊いてきたから正直に答えてたんですけど、最終的にアイドルの話をしていると気が付いて、勘違いしてました、と言われたけれど、全然勘違いじゃないって話。仲谷にアドバイスをしたいし、仲谷に自信を持ってもらいたい。そうするには手紙を書いたり握手に参加するしかない。手紙はでも重くなりすぎてはダメだと思う。仲谷はとても優しい子だから、こちらが心配になったと書くと、それを心配しちゃう子だと思うし、さりげなく、軽く、楽しいものを。そう考えれば考えるほど私のため息が深くなる。心を込めることは間違いなく出来る。でも。私は一体どうすればいいのだろう。応援ってなんだろう。こんなときいつも思う。ヲタはアイドルを応援すること、信じることしかできない。でも応援ってなんだろう、信じるってなんだろう。わからないけど私は手紙を書く。書きたいから書く。応援したいから応援するし、信じたいから信じてみる。「愛する人を愛したいだけ 愛せる日まで 愛してみる」と飛鳥涼氏は歌っているけれど、本当にそんな気持ち。「明日のことがわかるのも便利だけど こんな気持ちでいられる今を素敵に思おう」。私は仲谷が大好きです。