20歳と1日目の朝に

亀井さん、お誕生日おめでとうございます。
早いものであなたも20を数える歳になられたんですね。私が亀井さんに一方的に出会ったのは亀井さんが15歳の頃で、それからゆっくりと時間をかけて私の亀井さんへの想いは膨らんでいきました。亀井さんが17歳の頃、私は10年後には亀井さんは私と一緒になっているものだと信じ、また、自分の未来への発奮として、そう言い続けてきました。あのとき、10年後の亀井さんは27歳のはずで、そしてそれは今からあと7年後です。つまり3年という年月があれから流れ、そして私はいまここにいて、亀井さんはどこか遠くにいます。けれども、同じ空の下。20歳になった亀井さんの10年後は30歳です。30歳の亀井さんはとてもとても美しいと思います。私と亀井さんとの距離はだから10年後からずっと縮まらなかったんだと、そう思います。時間は平等で非情で、二人の時間は同じだけ進んで、一向に縮まることはない。それが私と亀井さんとの距離だったのだと今はそう思います。亀井さんが好きです。嫌いになることなんてとてもできないけれど、でも、亀井さんのことを思い出す時間が減っているのは純然たる事実です。推し変、という言葉は避けたいけれど、でも、それも受け入れなければならない事実なのかもしれません。たまに昔書いた日記を読み返しては、亀井さんへ抱いていた恋心を思い出します。あれは決して嘘じゃなかった。本気で亀井さんに恋をして、生きて、そして私はいまここにいます。
亀井さんお誕生日おめでとう。これからもあなたはあなたなりに幸せでいてください。娘。を辞めないでいてくれて本当にありがとう。嘘よりも残酷なことを言うかもしれませんが言わせて下さい。私は亀井さんが好きです。どうか幸せに。