2008.11.26 放送 AKBINGO! 大堀恵は卒業しません!!!!

10125枚のうちの数十枚を買った人たちを私は知っている。友達だ。
ハグ会に来た人たち、手売りで並んだ人たちは私の友達でも知り合いでもないけれど、それでも私たちはめーたんを卒業させたくないという気持ちを持った同志だった。たくさんの人たちと一緒の気持ちを共有できたその時間はめーたんが与えてくれたものだ。TVでオンエアされた、めーたんが過呼吸を起こした3回目の回に私たちはいた。急にカメラが控え室に入っていったから嫌な予感がした。めーたん泣き崩れたなこりゃと悪い予感を覚えた。その前に会場でCDを手渡ししてくれたのだが、そのときの様子は切羽詰っていて、必死で、死に物狂いで、余裕のよの字もなく、必死で必死で必死で、受け渡してもらったくせして、私が超へこんだ。私たちはめーたんをリラックスさせてあげたいと暢気なことを考えていたが、そんなものめーたんは受け取れないくらいに一人で追い詰められて、それでも戦っていた。自分の暢気さに打ちのめされ、めーたんをそこまで追いこんでしまったこと、追い込まれていることに気が滅入った。そんな様子の手売りだったから、控え室でよくないことが起きているだろうことは想像に難くなかった。バッドボーイズがざわつく場の雰囲気を笑いで落ち着かせ、そうして出てきためーたんはとても落ち着いた顔をしていた。まさか裏であんなことにまでなっているとはとても思われなかった。アイドルは本当に強い人たちだと心から思う。昨日放送のAKBINGO!も駆けつけたメンバーはまさにTVだからこそのメンツがそろっていたけれど、それでもTV抜きだったとしても駆けつけてくれた人、駆けつけたいと思ってくれた人ばかりだったと思う。あっちゃんはめーたんが大好きだし、麻里子様はカフェっ娘時代の盟友で、ひまわり組では1st/2ndで助け合ったりしているし、フィスだってひまわり組の2ndメンバーで、こういってはなんだけれど、同じ釜の飯を食った仲だし、2ndの連帯感ってものすごいものがあったと思うし、Kメンにいたっては言わずもがなだ。めーたんが佐江にだけは、もしものことを考えてKをよろしくと託していたということを安堵と共に告げていたが、私ごときが言うのもおこがましいけれど、さすがの判断だなと思った。オカロは自分に強いけれど他人に弱い。他人の辛さや悲しみを真に受けすぎてしまう。強くあれと厳しくしすぎて、それにあとから自分で落ち込むような人だ。つまり真面目すぎるし、とても不器用。まっすぐしなやかに伸びる竹のようなオカロだから、ときに猪突猛進しすぎてしまうことがある。だから彼女は先頭にたって藪を切り開きながら進み、その背中で後輩や年下たちを奮い立たせる役割を任されているような気がする。佐江は先頭に立ちながら、でも、たまに振り返る優しさと視野の広さを持っている。疲れて歩くペースが遅れたものがいれば傍にいって横で明るく笑いかける。最後列でワイワイと疲れた顔を笑顔に変えてくれる。坂道があれば疲れた人の背中を押しながら一緒にのぼってくれるだろう。手を優しく引いてくれるだろう。無理にペースを上げさせるんじゃなくて、自然とペースがあがってしまうようなやり方で佐江はみんなと一緒に歩くだろう。他人を受け止めてもへこたれない強さと確かな力を持っているのが佐江で、だからそれが許されるのは佐江だけだ。だからこその佐江だったんだろう。チームKは16人姉妹だ。それぞれがそれぞれに意識しないでも役割や持ち場がある。だからゆうちゃんじゃダメだったとか、ノンティがダメだったとかじゃなくて、誰かは誰かの代わりじゃなくて、誰も誰かの代わりにはなれなくて、そんな当たり前のことを私はまた新たに痛感する。
あっちゃんが優しい顔をしていた。一番最初に抱き着かれたゆうちゃんは腕がしなるほどに力強くめーたんを抱き返した。遠慮がちに隅で涙を流した香菜も、最初から最後まで遠慮しまくってたNなっちも、男泣き愛すべきオカロも、乙女チックに全力で祈っていたノンティも、一緒にいたいと堪えきれずに涙を流したえれぴょんも、えれぴょんの肩に臥せったまぁちゃんも、ともーみの次くらいにボロボロだったフィスも、空気を読んでKメンの後ろにそっといる麻里子様や、そして、ともーみ。泣き虫ともーみは最初から最後までボロボロで、けれどコメントを求められたとき彼女は一言一言噛み締めるように、まっすぐに伝えようとしていた。それはとても難しくて、相手の負担にならないように、それでも伝えたいことはあって、と、いつもより慎重に結んでは解ける彼女の唇を見て心打たれた。最後に佐江。彼女だけは最初から最後まで涙を見せなかった。めーたんから託された思いに彼女は涙を見せないというその姿で応えた。それこそがめーたんが彼女を選んだ理由であるし、選ばれた彼女もまためーたんの思いを受け止めていたことの表れなのだろうと思う。佐江。佐江がいま確実にチームKのピラミッドを変えている。それはでも仕方のないことだと思う。彼女のその太陽のような温かさとメラメラ燃える強さは、やっぱり人を魅了するものだと思うから。ちきしょう佐江、最高だよ!
そして、今回こられなかったほかのメンバーたち、とくにKのメンバーにも、ありがとう。私が言うことじゃなかったとしても、そう言いたい気持ちで一杯だ。ありがとう、ありがとう。AKB48のみなさんありがとう。バッドボーイズありがとう。AKBINGO!ありがとう。日本テレビありがとう。スタッフさんありがとう。CDを買ってくれた人ありがとう。話題にしてくれた人ありがとう。みんなみんなありがとう。そして、めーたんありがとう。ありがとう。おつかれさまです。新しい展開を見せ続けるAKB48だからなかなかゆっくりは休めないかもしれませんが、できるだけ無理しないようにこれからもたくさんの夢を見せてください。えれぴょんが口にした、ずっと一緒にいたいという言葉は私たちの思いそのものです。本当におつかれさまでした。