AKB48すげぇ

わたし、みちゃった。すごいのみちゃった。
死ななくてよかった。まじよかった。全力で走ってよかった。汗かきまくってよかった。ゆうちゃんすごかった。すごい頑張ってた。全力でびっくりした。自分に厳しい人のパフォーマンスしてた。
そんなこんなで駆け足レポート。


AKB48ひまわり組2nd『夢を死なせるわけにはいかない』
http://www.akb48.co.jp/song/02h.html
AKB48のなにがすごいって公式の充実ぶりだと思う)

M01 ロマンス、イラネ
M02 夢を死なせるわけにいかない
M03 Let's get ”あと1センチ
M04 愛とプライド
MC1(自己紹介) 春といえば
M05 Bye Bye Bye
M06 初めてのジェリービーンズ
M07 となりのバナナ
M08 記憶のジレンマ
M09 Confession
MC2
M10 森へ行こう
M11 青春の稲妻
M12 生きるって素晴らしい
MC3
M13 愛の毛布
ENCORE
E01 ロックだよ、人生は
E02 50%
MC4
E03 ハートが風邪をひいた
MC5 藤江れいなチームA加入発表
E04 スカート、ひらり


出てきたときの近さに死ぬかと思った。ゆうちゃんがかわいすぎて死ねた。ステージの上の人と視線が同じ高さくらいになる席だったんだけども、まっすぐ正面を向かれるだけで超ドキドキした。かわえぇかわえぇ言ってた気がする。マエアツスゴイ。存在が。存在そのものが神聖で聖域だと思わざるを得ない。彼女は絶対に売れる。これ以上いま以上愛される玉置ガールになる。断言。
アツユウ確認。

どこのコンサートやライヴでも一緒だけれど、ガッと観客のテンションをあげるような曲が最初のほうにあって、わけもわからず、楽しいですねぇえええとなるように仕向けられていて(そういった意味では娘。カレーコンのモーニングカレーは屈指だと思う)、私もご多分に漏れず、異常に興奮した。チームBのときにあった余裕もなかった。これはダミーカップルを組んで戴いたヲタモダチさんとも話していたのだが、面白いところを探す必要もなく、面白かったし楽しかった。今の娘。やハロは少なからず、無理やりまでいくかはわからないが、面白いところを探さなくっちゃ、と思わせるところがあって、それはちょっと強迫観念めいていて、私はハロヲタだから楽しめるはずなんだ、とちょっと自分に押し付けているような、そんな気持ちがあったのかなと感じた。最近の娘。コンに関してはそういうところ、たしかにあった。

舞台というものをよくわかってる人たちが考えたものがそこにはあった。たとえばAKB48シアターの入場システムのおもしろさを私は絶賛するのだけれど(メールで抽選予約。窓口でチケットに交換。整理番号をもらう。それから何十番台から入場するのか抽選する。たとえば、一巡目入場は50番台、二巡目は、140番台といった具合に完全ランダム)それもどうすれば公平さが保てるか、どうすれば次また来ようと思ってもらえるかを考えた結果だと思う。宝くじというとあれかもしれないが、推しメンから爆レス、推しメンが前のめり位置ゼロズレなどのドリームジャンボになるかもしれない期待をどの三千円(チケットの値段。女子は二千円)も秘めていて、天空席だからヤフオクで買い叩かれるとか、がっかりだ、とかそういうのないのがまた素晴らしい。ハロは巨大だし、このシステムは250人前後のAKBシアターだからできることなのかもしれないが、握手会とかイベントとか、こういう手法をとればいいのにと思った。いいところはどんどん真似して向上させるべき。
舞台を全部使おうとしていて、正直あの人数にあの舞台は狭すぎるとは思うが、そこで夏ダンス振り付け。とにかくフォーメーションが絶えず動いていて面白いし、誰にも見せ場がある。これは本当に夏先生の優しさと厳しさだ。私が夏先生信者なのもあるけれど、夏先生は根っから舞台人なんだなと感じた。見ていて全然飽きない。あっちゃんがセンターとることが圧倒的に多いのだけれど、スタンドマイクで歌っている曲があって、あ、これは最初から最後まであっちゃんセンターなのか、めずらしい、とか思ってたら、さっと動いて、あっちゃん後列にいった。すげぇ、と思った。たったこれだけのことだけど、すげぇ、とおもった。

ハロはスタッフが考えて作ったものを一生懸命全うしようとする。一生懸命全うすれば魅了できるし見てもらえると思っている。たしかにそれはそう。だけれどもそれはやっぱりメンバーへの愛があるし、メンバーがいかに頑張ってるかを知っているからに他ならない。じゃあたとえば、純粋なAKB48ヲタというか、アイドルを好きになったのはAKB48が初めてですという人にハロのコンサートを見せて、虜になってもらえるか、ということだと思う。人それぞれだとは思うけれど、ちょっと難しいんじゃないだろうか、という印象。AKB48はとにかく客との距離が近い。それは物理的なものだし、だから精神にまで影響している。客の尊さを知っている。ハロは一段上の世界から荘厳と与える魅力で、AKB48は前を走りながら、たまに後ろを振り返ってくれるような魅力を持っていると思った。スタッフが用意するのは枠だけで、あとは本当に自由。それがAKBだと思った。舞台は生き物だ、という発言がAKBのメンバーからあって、若いくせにそんなこと言っちゃいますか、みたいな空気が流れたのだけれど、それを聴いたほかのメンバーのそれが自分の一部だといわんばかりの表情と態度に、何にも変えがたい説得力を感じて、私は本当にすげぇと思ったし、会場もまじで息を呑んだ。
自由、というのは難しいと思う。でもAKB48は本当に自由だった。その自由を体現するためには基礎練習がたくさん必要で、数をこなさければ身につかない実力を彼女たちはもっていた。象徴的なのはMCとソロパート。ちゃんと会話している。客と、メンバー同士と、会話している。それも距離が近いからできることだと思った。大きさが違うから、ハロと全部比べるのは間違っていると思うし、AKBがこうだからハロはだめだとかそういうつもりはまったくない。AKBは自分たちに見合ったことをやっていて、その質を高めようとしている。自分たちで考えてやっている。サプライズ的なことが昨日はあって、藤江れいなという子がチームAに加入することになったのだけれど、それも本人には知らされていなかったみたいで、呆然と泣いていた。その直後スカート、ひらりをやったのだけれど、これも、やることを知っているメンバーはほとんどいなかったんじゃないかと思った。音楽が流れた瞬間に踊りだせたのは、やっぱり場数をこなしているから。れいなちゃんを祝福するために、メンバー全員でロメオをやってたんだけど、それもスカート、ひらりを歌い踊る途中でメンバーが耳打ちしあって、即興で決めたことだったみたいだ。れいなちゃんコールの中、れいなちゃんはどうしたらいいのかわからず、ただ呆然と舞台の真ん中に立ち尽くしていて、それを祝福しながらも、横で同じくらい泣きじゃくっている女の子がいた。それは同じ研修生の子で、このふたりの流す涙が対照的で、深くて、本当にそこにドラマを見た。昔のハロはそういうドラマを見せてくれていた。ASAYANがそれを担っていたのがやっぱり大きいけれども、それがなくなっても、娘。にはドラマをずっと感じていた。だから魅かれたし、見て行きたいと強烈に思った。そのドラマ性を高めていたのが『卒業』というシステムだったと思うが、今の卒業は、なんなのか本当によくわからない。卒業したメンバーは本当に成長していると思う。それはつまり、卒業を経て、自分やこれからのこととちゃんと向き合って考えて努力したからじゃないかと思う。だから卒業の意味はちゃんとあるのだと思うけれど、でも、なんだろう、規定路線だなぁというのは正直ある。なんとも言いにくいのだけれど。
AKB48はルールはルールとしてあって、そのルールの中でどれだけ自由に動いて楽しめるか、または、そのルールはどこまで外していいのかを考えながらパフォーマンスしていた。それが本当に新鮮だった。やっぱり新しいものに人は心ひかれると思う。これはどうしようもない。飽きさせたらやっぱりエンターテイメントとして終わりだと思うから、ハロにはどんどん新しいことをやっていってもらいたいと思う。
ヲタモダチさんとの会話は本当に熱いもので、それはAKB48への感動を借りた、ハロへの愛情確認だったと私は思っている。どうしたって見捨てられやしない。こういう話になると必ず事務所批判になってしまうのだけれど、でも、それはしょうがないと思う。本当にあの事務所はなにを考えていやがるんだと思う。
昨日のAKB48の感想を新人さんにしていたら、とても素晴らしい言葉が彼女から飛び出した。彼女は舞台や宝塚が好きで、自分も演劇部で相当しごかれてきたらしい。そんな彼女だから出た言葉。

『好きって言うのはファンだけでいい』

少し補足すると、スタッフにちやほや事務所にチヤホヤされてて、スタッフはメンバーにメンバーもスタッフにおんぶに抱っこでハロはおかしなことになってんですよ、と愚痴った私にくれた言葉だ。感動した。ものすごいよこれ。そう、ファンだけが好きといえばいい。だからファンを大事にするようになる。そう頷いた私に彼女は続けた。

『ファンがすきって言ってくれてて、そんなファンを大事にしようと思ったら自分に厳しくなる。スタッフがダレててもちゃんと考えて自分でできるようになる』

ものすごい。
私はいい新人さんにめぐりあった。

それはいいとして、この精神をぜひハロにも持って欲しいと思う。あるのかもしれないし、私が感じ取ってないだけなのかもしれない。それだったらバカちゃんと見ろよ!って殴りつけて欲しい。そんだけ!