MV部門

3位 わかっているのにごめんね/カントリー・ガールズ 0.5点


またまた何回目よ、とそれこっちのセリフだわっていう、どこぞの学校の建物前の芝生で踊るというハロではすっかりお馴染みの構図のMV。しかし、今回はそれにドラマパートが加わって、一味違う構成になっている。しっかし何回見ても冒頭の小関さんの「…え?ごめん、怒ってる……?」の体の動きと視線の不自然さに笑ってしまう。どの音楽番組に出ても、きっとライブでも、MVと寸分違わずにこのセリフ部分を繰り出してくる小関さんのハートの強さは最高だし、いまだに緊張して目がまったく笑っていない森戸ちゃんも最高だし、最初は絶対に好きになるもんかって思うほどあざとさが鼻についていたのにその声の可愛らしさともちもち感ですっかり私を魅了してしまった稲場さんの
甘い歌声が耳に甘く溶けて最高だし、自分の年齢の高さと声の低さをカバーするために必死に可愛い子ぶって歌ってる山木さん最高に愛しいし抱きしめたいくらい最高だし、学校に住み着いているお婆さんっていうどう考えてもアウトな設定が、無理なくセーフに変化するももちPMも最高だしで、よく考えなくても最高しか詰まってないMV。

2位 臥薪嘗胆/アンジュルム 2.0点


※楽曲部門で貼ったのと同じ動画です。


どこの48系の握手会会場だよという広場のセンターに置かれた固定カメラの前で繰り広げられるフリーシーンが一番の見所。アンジュルムらしいというか、アンジュルムにしか出せないわちゃわちゃ感とごちゃごちゃ感が本当に楽しいしまったく飽きない。フリーシーンの申し子とでも言うべきカメラ大好き竹内朱莉ちゃんの変顔ギリギリの表情はアンジュルム竹内朱莉あり!って感じだし、薄幸美少女のイメージが強かった和田彩花ちゃんの「あーまくなる」や「ライドオン!」は、スマイレージからアンジュルムへ改名してまた新たにスタートを切ったこのグループの幕開けが、明るく前向きであることを決定付けるほどのインパクトを持っていると思った。あやちょが笑っていれば大丈夫。あやちょが楽しそうだったら大丈夫、そんな気持ちにさせてくれるというか。見所が多いので全部は書ききれないんだけど、2:40〜くらいの、相川・田村・室田の3人のシーンで、ショータイムを高らかに宣言するように大きく広げた田村芽実ちゃんの腕に顔面を阻まれて後ろに下がる相川さんが少し不穏な表情をしたような気がして、それからも、めいめいさんに天狗の鼻をつけられたりするところでも、ムッとした顔をしてるような気がして、そこは本当冷や冷やするけど、本当はどう思ったのか知りたいなんて言わないよ絶対!それはともかく、フリーシーンでは心から楽しんでるってのがわかるし、そのときの飾らない笑顔の圧倒的なパワーが漲るMV。

1位 ドスコイ!ケンキョにダイタン/こぶしファクトリー 3.5点


ビジュアル完璧。意味不明なゲームに本気で興じるメンバー。制服。関取。すべてが最高。井上玲音ちゃんのバトルロワイヤル3周目ヅラ。見つかって鼻の穴広げながら階段をガチで駆け上がる藤井梨央ちゃん。ドスコイ!のキメ超可愛い。おびえる広瀬彩海ちゃんの頭ぽんぽん。図書室。静寂。密室。百合。野村みな美ちゃんの裏切り。関取に塩を送られる麗しい栃木県民・小川麗奈ちゃん。怒号にも似た、むぁったなし。追い詰められる浜浦彩乃ちゃん。カッターシャツに包まれた肩幅。理科室での攻防。誰もが日本を憂いてる。順風満帆だった遠い過去。動物園コンビに気が付く大佐。ただ叫ぶしかない二人。そしてドスコイ。全力疾走。迫りくる大佐。逃げ切る田口夏実ちゃんと逃げ切れない和田桜子ちゃん。しかと抱きしめる。他の子を求めて不安そうに徘徊する和田桜子ちゃん。たどり着いた教室にはすでに全員が。指をさされて笑われる。どの子もいい笑顔。銀色の耐火性に優れてそうな衣装で踊り狂う屋上。そして関取。
なにがどうって説明できないんで、おおまかなあらすじを断片的に列挙してみたんだけれども、なんだかよくわからない、なんだかよくわからないけれど、面白いし、美しいのでぜひ見て欲しい。本当説明できないんだけど、これだ!!!!って強く思ったMVでした。というわけで文句なし、2015年のMVはこれがナンバーワン!

    1. +


MV部門を選ぶにあたっては、楽曲部門を選んだときとは逆で、「一番グループの魅力を引き出している、そのグループじゃないと撮れなかっただろう」ってのを基準にしました。「臥薪嘗胆」については楽曲部門にも入ってるんで、矛盾してるのでは?と思われるかもしれませんけど、たぶん矛盾してないから大丈夫です。説明できないけど。説明できないけど、たぶん同じ構成内容で撮影してもアンジュルムじゃないとここまで楽しいMVにならなかったって思うでしょ?それが答えだ!そのくらい曖昧で感覚に頼った選考ですが、自信を持って投票しました。

最後に

いまさらハロプロ楽曲大賞に投票した楽曲その他のまとめをしてもあれかしらと思ったけれど、やってみたら案外楽しかったので、とても有意義な時間を過ごせたような気がします。楽しいが一番。来年も自分が楽しいと思えることを楽しめるだけやれる一年にしたいなあと思います。それではみなさん、よいお年を。